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SA/F80AL と ファルカタ集積材
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史上最低のタイムドメインスピーカー2号につけていた SA/F80AL だが、なんとも納得のいかない音である。やはりビニールはいかんかったかと思い、ガラス瓶にサランラップで簡易的にとりつけてみると、なんと音圧の有る元気な音がする。いつもの小さな段ボールに入れてやると、低音がボンボンと元気に鳴る。いづれも 史上最低のタイムドメイン とは比較にならない楽しげな音である。やはりSA/F80AL は小さな密閉にいれてやるのがいいようである。それにしても 史上最低のタイムドメイン はその名に恥じぬ迷スピーカーであった。

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鳥の巣ではないが、かなり近いことは確かである。Jマートで目をつけていた 910 × 350 × 13 のファルカタ集積材をいっぱいいっぱいに切り分けてもらって、穴も開けてもらって1,200円ほどであった。2.7リットルほどの密閉だが、木工ボンドで貼り付けてみると、想像以上に大きな箱である。見た感じ、BOZEの101MMよりも大きい。幅300ミリのファルカタで調度いい大きさだったようだが、ここまできてやり直しは効かない。ファルカタは桐の代用にも利用されるそうで“西洋桐”などとも呼ばれる。軽くて柔らかいので、加工しやすく、なかなか見た目もよい。なによりも比較的安価である。スピーカーの素材としては、段ボールの上級品といった感じであろうか。プアオーディオには最適な素材のひとつではなかろうか。こいつにダイソーの水性ニス メープルしか売っていなかったので迷わずカラーはメープルに決定。これを3回塗り重ねた後に同じくダイソーの水性ニス クリア を2回塗り重ねる。

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ニスを塗った後、床にチラシを敷いて、その上に割り箸を置いてスピーカーを乗せて乾かしていたところ、たわんだチラシがスピーカーにくっついたままニスが乾いて大変なことになってしまった。良く見ればチラシから移った文字も読める。とんでもない失態であるが、修正するのも面倒だし、これはこれで“けしき”として珍重することとする。どうぜ塗り斑、たれ後など、盛大な“けしき”がプアオーディオの味である。もちろん、ちゃんと出来る人はちゃんと塗るにこしたことはない。

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四角な箱で、内部に仕切りも付けなかったので、定在派低減のために愛用の 観賞魚用ロカ綿ウール を1袋(デーツーにて1袋98円)づつ入れてやることにした。太っ腹である。「誤った使い方は人・観賞魚・器具等の事故につながる恐れがあります。」とあるので、吸音材として代用するのはあくまで自己責任である。これは“ウール”というだけあって、繊維が複雑に絡んでおり、吸音効果にははなはだ疑問があるが、定在派の軽減は多少期待できるのではないかと期待している。さらに念をいれて、

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取り乱しました式なんちゃってレゾネーターをロカ綿の間に押し込んでやる。これはしっかり折り目をつけた後に、痛くないようによく揉んでやるのがミソである。中にはティッシュか綿などを詰めてやるといいだろう。本物は和紙などで出来ているようだ。

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ターミナルとコードを付けて、ユニット(SA/F80AL)を取り付ければ完成である。ダイソーの水性ニスの“メープル”は、なんだかメープルのイメージと違う気もするが、なにやら赤くていい感じである。SA/F80ALの黒いフレームがよく映える。

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で、呆れ顔のカミサンに気を使いながら、恐る恐る小さなボリュームで音だししてみる。「………」というくらい普通な音である。地味ともいえる。効率が低いこともあるだろうが、中音域が落ち着いた渋い音で、ベルベットヴォイスとでもいう印象である。ただ、同様に低音が表情豊かにつながって鳴るところが地味に凄い。おとなしいが豊かな中低音が同様の自然さで鳴る。しかも小さな密閉で鳴るところがおもしろいユニットである。もう少し小さな箱のほうが小音量でも、このユニットらしいメリハリがあったのかもしれないが、小生はこの地味な音も捨てがたいと思うのである。必要なら何か詰め込んで箱の容量を調節することもできる。大は小を兼ねる。のはいいが、もう置き場所が無い。プアスピーカー制作道楽もしばらく休みである。そろそろ仕事も真面目にやらなきゃ。
by digressive | 2009-06-21 21:34 | プアオーディオ | Comments(0)
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