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愚行よ永久に?
Yahooオークションの入札無料キャンペーンは終わったのだが、4,999円以内の入札についてはそのまま無料になったそうだ。この5,000円未満という縛りがなかなかいい感じで愚か者の物欲をくすぐるではないか。それでついつい前回は古いストロボを落札し、古いカメラを引っ張り出してきて、久しぶりにニコンのシャッター音の心地よさを満喫した。写る写らないは二の次で、久々の“カシャ・・”という独特の音に大変満足したのだが、結果的にはやや高額な落札価格であった。やはり必需品でない物を落札する以上は、じっくりと底値を観察するのが王道であろう。
そこでケチでオロカでムチでスケベなマカーが次に考えたのは60インチのプロジェクター用スクリーンである。現在愛用しているニトリのロールスクリーンは、自分で塗った白とシルバースプレーのムラがやや気になるものの、なかなかいい感じである。塗りむらのシルバーの濃い部分が、時々すばらしく明るく写ることから推測するに、ちゃんと塗装すれば相当な輝度が得られる可能性もあるが、実際のところ、新品のスクリーンが購入できるほどスプレー代がかかる。さらに、窓に向かって吊しているので、昼間は遮光二級のカーテンを閉めても迷光がひどくて使用できない。(曇りならなんとかOKである)室内の配置から視聴位置にも無理があり、小生のお気に入りの中国製ソファベッドに座ると横から見ることになる。夜は床に座椅子を持ってきて80インチスクリーンを2メートルくらい前から見上げて観賞するのだが、これは最高である。
プロジェクター購入当初はソファベッドの前から襖に投影して感動したのだが、その場合はだいたい60インチになる。さらに、襖は窓から遠いので二級遮光カーテンを閉めれば昼間でも観賞可能と思われる。で、そこに60インチのスクリーンがあればいいなと思ったのである。いつも金にならないことには一生懸命だとカミさんに言われる小生は、さっそくビックカメラのテレビ売場において40インチから60インチの画面を見比べてみた。実際に見比べてみると、50インチに比べて、60インチにななったとたん、ぐっと大画面的貫禄が顕著になる。それ以上はスペース的に無理であるし、ここは60インチしかない。
スクリーンについては、私鉄沿線の古道具屋で2,000円くらいで売っているというコメントをいただいたので、近所の古道具屋に行ってみると、なぜかクワガタ虫の専門店に変わっていた。情報通のカミサンによると、店主が体力の限界を理由に廃業したのだそうである。もうすこし頑張って欲しかった。
それだはと、Yahooオークションで60インチのスクリーンを物色する。90インチ電動スクリーンが4,000円弱であと1時間でも見向きもしない。買っても置く場所がない。やはり手軽な掛け軸型の60インチが狙い目である。しかし、スクリーンは80インチから120インチがボリュームゾーンで、後はなかなか出品されない。それでも先週、週に2点ほど出品されたので見ていると、2,100円と3,400円で落札された。小生は2,000円を超えたところで断念である。送料が1,500円とすると、手数料やなにかで4,000円近い出費になる。今月は送別会やらなにやらで出費がかさみ、バスカードも買えない小生には厳しい。昨日もバス代を節約しようとアキレス腱石灰化症をおして会社まで歩き、ちょっと遅刻してしまい、怒られたばかりである。なんとか送料込み3,000円くらいで納まらないかと思い、見ていると、先週末に、続けて3点の60インチ掛け軸型の出品があった。

A 東芝製 中古 500円から (落札希望価格2,500円)19日早朝終了
B キクチ 中古 1,000円から 送料1,500円 21日深夜終了
C キクチ 中古 ほぼ未使用 1円から 21日深夜終了

Aは東芝製とあるが、オーエスかキクチのOEMの様な気がする。A・Bは数年以上前に定価1万5千円、実売価格9,000円前後といったところであろうか。Cはプロジェクターの付属品でBと同等品だが、若干のコストダウン仕様と考えられる。なお、Aにはキクチ自慢の自立式ポールがないようだ。しかし、これは以外と使い道がなさそうなので問題ではなかろう。状態はどれも似たり寄ったりだが、Cが一番美品で、Bに若干使用感がある。Aは写真がボケボケで判断がつかない。どれも昨今のフィルムスクリーンではないが、かえってキズが付きにくく、使いやすいだろう。
Aは前日になっても入札がない。しかし、入札は30分前からが勝負だ、油断はならない。希望落札価格が2,500円で設定されているが、状態がよくわからないうえに、送料が1,500円かかるとすると、なかなか微妙な価格である。けして安くはない。そこで直前まで様子を見守ることとする。
Aの終了当日、半日前に見てみると、1000円まで価格が上がっている。小生的には送料込みで3,000円で納めたいので、1,500円ならいいとするが、実際に希望落札価格2,500円と、けして無茶ではないと思われる価格が設定されているので、2,000円くらいが双方の納得ラインかと思い、最高2,000円で入札したところ、1,100円で自動入札された。前に入札していたJ氏(仮称)は1,000円で様子を見ていたらしい。J氏がどう動くか、はたまた誰か15分前まで状況を伺う人がいるのか、いずれにしても誰も2,500円で即決しないところを見ると、2,000円超えたあたりが勝敗ラインと考えられる。小生は送料が心配なので、2,100円以上で落札するお大臣がいれば譲ることとする。
終了時間の30分前に、我慢できずに除いてみると、きっかり2,000円になっている。2時間ほど前に、J氏が2,000円まで入札して、小生がギリギリの所で自動入札したようだ。ここで締め切り直前にJ氏か、他の誰かが100円のせるかどうかである。結果はJ氏と小生の一騎打ちであった。たぶんJ氏も2,000円が納得ラインと考え、ここでいたずらに2,500円に近い価格につりあげてもおかしな話だと判断して降りたものと思われる。もし小生が2,100円まで設定していたとしたら、J氏は1週間待って希望落札価格に限りなく近い価格で入札する事になり、この1週間は何だったの?となり、自己不信に陥る可能性もある。ここで特筆すべきは、数日後にキクチブランドの同等品が2点出品されていることである。小生が思うに、これがJ氏を踏みとどめさせた大きな要因となったとしても不思議ではない。結果として小生が2,000円という微妙なラインで落札させていただいたのだが、ケチでオロカでムチでスケベな小生は、送料があまり高額になりませんようにと出品者への連絡掲示板に書いたのである。あきれた出品者は、640円で送れると連絡してきてくれた。そうと知っていれば、小生も、たぶんJ氏も見つけたとたんに2,500円で落札したのに。
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by digressive | 2007-09-21 00:35 | マカーはケチだから | Comments(0)
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