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DIATONE P-610A ごめんね
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伝説のフルレンジ、P-610Aである。むろんジャンク扱いである。悲惨な状態だが、通電は確認したとの一言にすがって落札した。ユニット1個だけである。あまりに有名なので、とりあえず聴いてみたかったのである。500円スタートだったが、仕事中に落札時間なので、とりあえず小生的にギリギリ許せる価格を入札しておいた。P-610Aは高価なユニットではないが、その高性能があまりにも有名になった上に生産中止なので、プレミアがつきまくっている。どんなジャンクでもペアで3,000円以下ということはなかろうと思われるので、1個なら1,510円である。落札日の翌朝見てみると、1,510円で小生が落札していた……。まあ、これも運命であろう……。着払いで650円……なんだか微妙な結果になってしまった。まあいい、いいさ!
届いた P-610A を見てみると、エッジの替りにセロテープで聴いていたようである。繊細な中音域をシミジミト楽しむにはひとつの方法ではある。ドライバー部分とフレームは武骨で頑丈そうだが、コーンやダンパーはとても柔らかく、繊細な感じである。ちょっと触るとすぐに壊れそうである。これはエッジの修復が大変そうである。エッジなしで小音量で鳴らしてみると、無事に優しげな音がした。なにやらたいへんに分解能が高そうな音である。繊細な構造といい、これはやはり、ふわふわの発砲ウレタンのエッジでないと、解像度が活かしきれないようである。とはいえ、プアオーディオ的には発泡ウレタンは面倒くさい。で、ダイソーで探してみた。
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不燃紙の衣装ケースとセームっぽいメガネふきである。メガネふきは一方にしか伸縮しないし、不燃紙はマッタク伸縮しない。P-610Aお決まりの平面エッジは無理そうである。いかしたセームなど買おうとすると、ユニット本体の何倍もしてしまう。まあ、それもありかもしれないが、今回は不燃紙をロールエッジふうに余らせながら張ることにした。不燃紙でエッジを16枚に分割して切り出し、緩ませながら間隔をあけて8枚貼り、隙間を埋めるように残りの8枚を貼った。乾いても柔らかい接着剤にしたが、なんだかゴワゴワになった。
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最後に自家製のガスケットを貼り付けて完成である。なんだか日比野勝彦風である。伝説の名機に対して、このような仕打ちが許されるのであろうか??
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ほぼモトローラのアルニコ磁石フルレンジと同じサイズなので、片方の箱に入れ替えて聴き比べてみた。P-610A のアルニコが大きくてガッシリしている。鳴らしてみると、能率はモトローラのほうが少し上のようである。まあ、モトローラは8オームでP-610A は16Ωだから当然であろうか。モトローラは古いアルニコらしい明るくパワフルな音色で、低音も軽快に響く。一方 P-610A は、全体としては同等(たぶん同等以上)の音だが、見かけによらず静かな音である。悲惨なエッジ修復を施されてなお、強烈な高解像度でアルニコ特有のガツンとくるパンチが薄れ、滑らかな音色になっている。ベルベットヴォイスである。古い感じは全くない、実に素直な音色である。無駄な音が一切ないので大人しくなってしまうが、音の取りこぼしもないので、聞き込めば実に豊かな音色である。まあ、おおよその評判通り、音源がよければ確実によく、音源がつまらなければちゃんとつまらない音がする。骨董品でありながら、古い録音が苦手である。モトローラはどんな音源も楽しくしてくれるので、気楽に使えるが、P-610A はハズレ音源に要注意である。楽器の音などは個々に独立して聴こえる感じがある。もちろん弦楽器やヴォーカルはたいへんによい。この辺りはフルレンジフェチにはたまらない高品位である。女性ヴォーカルなどは、息遣いまで感じられるというやつである。実になまめかしい。ただ、聴いてみた中で、宇多田ヒカルと松任谷由実は息遣いが感じられなかった、こいつらはほとんど楽器である。元ちとせなどは少し色っぽくなる。坂本冬美などはゾクゾクする。演歌の女性歌手(美人系)が好きな方には、P-610A しかないかも…

by digressive | 2015-08-28 22:18 | プアオーディオ | Comments(0)
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